“I am just a producer!”
農園主の息子である、陽気なアレハンドロはそうジョークを飛ばしました。
Guatemala Rosma農園は、Leaves Coffeeを語る上で、無くてはならない存在といっても過言ではありません。
過去に、販売元のインポーターから生豆を購入することはあっても、自力で手の届かなかったオークション落札制度のコーヒー。
2021年に、その年のカップオブエクセレンスにて初めて単独落札を果たしたのがこのRosma農園です。それ以降、直接買い付けを始めて今年で3年目になります。
今週末から、今年2023年に買い付けをしたブルボンウォッシュドコーヒーをリリースいたします。
このタイミングだったのは、奇跡だったのかもしれませんが、10月11日アレハンドロと農園主のお父さん、フレディーがロースタリーへ訪れてくれました。
現在、グアテマラでは、国内でのストライキが日に日に規模を広げ、彼らは農園から最寄りである街、ウエウエテナンゴから、国際空港のあるグアテマラシティまで陸路では来ることができませんでした。
政権が変わり、大変な状況の今こうして日本にやってきてくれたことをすごく嬉しく思います。
彼らのコーヒーを扱ってきたこの数年間、たくさんのお客様や、業界関係者からあのコーヒーが忘れられないと言うような嬉しいお声をたくさんいただいてきました。
私たち自身も、心から彼らのコーヒーが好きです。その唯一無二な甘さとジューシーな柑橘系のフルーティーさ、しっかりと味に厚みのある液体が本当に素晴らしいコーヒーだと思っています。
その思いを彼らに直接伝えることができましたが、返ってきた答えは『“I am just a producer!”私はあくまで生産者。焙煎は芸術だと思っている。素材をここまで引き上げてくれてありがとう。』
彼らの話す表情や、その姿勢から、自分たちのコーヒーの木をまるで子供のように大切に扱っている様子が伺えました。また、彼らは生産者なので、箱詰めから発送されるまでのプロセスは、エクスポーターが担います。
彼らから生豆が届いたときの様子を聞かれました。きちんとバキュームがされていたか、袋と袋の間に緩衝材が挟まっていたか、テイストに影響はなかったか。
『もし気になることがあれば、必ず恥ずかしがらずにフィードバックをしてほしい。その意見がなければ、せっかく私たちが頑張って手塩にかけたコーヒーも美味しくなくなってしまうからね。それは悲しいことだよ。』
遠く離れた土地でも、たとえ数回しか顔合わせたことのない相手でも、なんだか彼らとはすごく心が通うような間柄だと感じています。
決して派手なコーヒーではない、控えめだけど、しっかりとした甘さを感じる、まるで彼らの性格を味にそのまま表現したような印象です。
ぜひ皆さん、今の時期、旬なこのコーヒーをお楽しみください。
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